au 事業
当期には、さらに進化した3G携帯電話サービス「CDMA 1X WIN」 を2003年11月に開始しました。このサービスは、通信速度が 最大2.4MbpsのCDMA2000 1xEV-DO方式を採用しており、 データサービスのパケット通信料金定額プラン(月額4,200円)
「EZフラット」を業界で初めて導入しました。この使い放題サービス により、お客さまにパケット料金を気にすることなく、ブロードバンド ケータイ・サービスを楽しんでいただける環境を実現することができ ました。
市場動向と戦略
国内市場における携帯電話の幅広い普及に伴い、契約の純増数は 年々少なくなってきています。しかしながら、auは当期の純増数で 前期比58.6%増の291万件と驚異的な伸びを記録し、年間の純増 シェア49.6%と業界トップの地位を初めて獲得することができま した。auがその商品力とブランド力を総合的に向上させたことが、 この大幅な躍進の最大の要因と考えています。具体的には、3Gの 本格展開時期にあわせて、次の3点をバランスよくお客さまに 提供しました。
サービス概要と特徴
KDDIのau事業は、CDMA方式の携帯電話サービスを日本全国で展 開しています。なかでも、auの3Gサービス「CDMA 1X」は、3Gな らではの特徴あるデータサービスが高く評価され、開始以来わずか 2年間でau全体の約80%に到達するほどに契約数を伸ばしていま す。また、auのインターネット接続サービス「EZweb」は、メールや ウェブサイトへのアクセスに加えて、携帯端末用の各種コンテンツ のダウンロードができ、EZ「着うた®」のような比較的大容量のコン テンツを最大144Kbpsという通信速度で快適にダウンロードする ことができます。
サービス データ通信速度 累計契約数 人口カバー 3G CDMA 1X WIN 最大2.4Mbps 343,000 70% 3G CDMA 1X 最大144Kbps 13,166,000 90% 2G cdmaOne 最大 64Kbps 3,450,000 99%
2004年3月末現在
1. 魅力的な端末ラインナップ
最新の端末ラインアップでも、ハイスペックから普及型まで、 またビジネスからカジュアルへと、すべてを取り揃え、さらに、 さまざまなカラーバリエーションをご提案することで、幅広い 層のお客さまにauの携帯電話を使っていただける体制を整え ました。
2. 3Gならではのコンテンツ
3G技術の最大の利点は、速い通信速度で大容量のコンテンツ がダウンロードできることです。auでは、この利点を最大に生 かせるさまざまなコンテンツをご用意しました。例えば、着信 メロディをCD並みの音質のEZ「着うた®」へと進化させ、より音 楽的な表現力を豊かにしました。また、動画においても、より 滑らかな動きを実現することができました。
3. 廉価な料金設定
コンテンツの大容量化が進むと、従来の料金体系では容量が増 えた分お客さまの負担が大きくなってしまいます。これでは、 せっかくのコンテンツを存分に楽しんでいただけません。auで は3Gの本格展開に合わせてパケット通信料の定額プランや割 引プランを導入し、お客さまが魅力あるコンテンツを存分に利 用していただける環境を提供しました。
KDDIの強み1:3Gへ進化するネットワーク
auが3Gへスムーズに移行できた理由のひとつに、かねてから 3Gへの移行を念頭に置きCDMA方式を採用していたことがあ
KDDIは第3世代携帯電話の
パイオニアとして、
No.1のポジションを獲得しました。
早さは、より多くの
楽しさと驚きを
提供してくれます。
げられます。CDMA方式は米クアルコム社により開発された技 術で、3Gへの移行が容易で、かつネットワークの下位互換性が あるという特長を持っています。具体的には、2G基地局のパネ ルボードを差し替えるだけで3Gへと「進化」するため、3Gサー ビスを開始するための新たなネットワークを構築する必要があ りません。これは限られた設備投資ですむことを意味しており、 お客さまにも安い料金設定をご提供できることになります。ま た、CDMA方式では、3Gの端末がエリア外であっても2Gのネ ットワークを使ってサービスを継続させることができます。au は、CDMA方式の2G携帯電話サービス「cdmaOne」で既にほ ぼ全国100%のエリアを完成させていたため、3Gのサービス 開始時点から全国で使える端末を提供できるという大きな強み がありました。
KDDIの強み2:定額料金制の背景
「CDMA 1X WIN」で導入した、業界初の定額制データ通信料 金プラン「EZフラット」は、CDMA2000 1xEV-DOの技術に よって実現できたものです。CDMA2000 1xEV-DOは、基地 局から携帯電話端末への電波をデータ通信専用として利用して おり、最大2.4Mbpsのデータ通信速度を可能にしています。 また、基地局エリア内では、電波状態が良い端末に対しては 伝送方式を変えてデータを大量に送信するなど、常に状況に 応じたコントロールが可能となります。これらのCDMA2000
©時事通信/アクセス・パブリッシング、写真提供・千葉ロッテマリーンズ/©文化工房、©wethernews
©SEGA1993,2004、Navigation engine by NAVITIME ©昭文社/住友電工、©中央競馬ピーアールセンター
1x EV-DO
1X
cdmaOne
バックワードコンパチビリティ
拡張 拡張
サービス開始当初から 全国でWIN端末が利用可能
互換
「CDMA 1X WIN」で楽しむことができる映像と音声と文字による番組配信サービス。選んだ番組は、深夜か ら早朝に自動的にダウンロードされ、お客さまのご都合に合わせて再生することができます。映画の予告編、 音楽ランキング、クイズ番組などが人気を博しています。
ハイクオリティなムービーを携帯電話でダウンロードできるサービス。「CDMA 1X WIN」においては、最大 3分間のムービーを楽しめます。また、道路の渋滞情報や天気状況などがリアルタイムの映像でわかる「ライ ブカメラ」のサービス等も楽しむことができます。
CD並みの音質の音楽データを15秒∼30秒程度ダウンロードできるサービス。開始(2002年12月)から 2004年3月末までで累計7,000万件のダウンロード数を達成し、au躍進の原動力となりました。お客さまは、 ダウンロードしたデータを普通に音楽として聴いたり、着信音に設定して楽しむことができます。
携帯電話上で動作する本格的なゲームや便利な機能をダウンロードできるサービス。「JAVATM」によるアプリケーショ ンと「BREWTM」によるアプリケーションの2種類があります。
GPSを利用し、カーナビゲーションのように携帯電話が道案内するサービス。歩く速度にあわせて地図が自 動的にスクロールし、瞬時に拡大、縮小することができます。お客さまを音声や振動で目的地まで丁寧に案内 してくれます。
EZwebコンテンツ
1xEV-DO特有の利点により、データ通信におけるビットあたり のコストを非常に安価に抑えることができます。また、増大が 懸念されるトラフィックについても、運用面での各種制御を行 うことで、使い放題でも安定した品質のサービスを提供するこ とができます。
KDDIの強み3:
「BREW
TM」によるアプリケーション展開
ダウンロード型アプリケーションはこれまで「JAVATM」が主流で したが、現在auでは「BREWTM」を推進しています。「BREWTM」は
「JAVATM」と比べて動作が早く、低コストで端末に組み込むこと ができます。このため、ロースペックからハイスペックまでの幅 広い端末で、アプリケーションを広く普及させることができます。
auはこのような「BREWTM」の特長を活かし、ゲーム中心のア プリケーション展開だけでなく、「EZナビウォーク」などのよう に新たな機能を効率的に展開しています。また、法人向けのモバ イルソリューションにおいても、「BREWTM」によってお客さま専 用に機能を容易にカスタマイズすることが可能となっています。 なお、世界中でCDMA方式を採用している携帯通信事業者は 79社あり、そのうち既に23社で「BREWTM」が採用されています。
(2004年3月末時点)
KDDIの強み4:
法人向けモバイルソリューションの販売強化
KDDIのモバイルソリューションとは、auの携帯電話を使い、お 客さま企業ごとに異なるニーズに対応するため、システムやア プリケーションをカスタマイズすることで、オフィス業務を効
率化していただける法人向けソリューションサービスです。そ の中には、モバイルソリューションをパッケージ化して販売して いるものもあります。次の2商品を中心に展開しています。
(1)ケータイオフィス
au携帯電話や外出先のパソコンなどから、オフィス内の個人の メール、スケジュール、アドレス帳や企業イントラネット内の各 種ファイルへのセキュアなリモートアクセスが可能になります。
(2)GPSMAP
GPSケータイ(GPS機能付きの携帯電話)の位置測位機能を活 用した位置情報提供サービス。オフィス内の管理用パソコンで、 社員の携帯電話の位置を地図上に表示したり、社員全員に一斉 に指示を送信することが可能です。
ITSビジネスへの取り組み
KDDIのモバイルソリューションでは、ITSビジネスを積極的に 推進しています。単に車に搭載され携帯端末を通じて通信機能 を提供するだけではなく、システムやプラットフォームの構築ま で、自動車メーカーやカーナビ関連メーカーなどとパートナー シップを組んでさまざまなソリューションを提案しています。
トヨタ自動車株式会社様が提供する情報サービス「G-BOOK」 には、auの「CDMA 1X」の通信モジュールが内蔵され、車外 との快適な通信環境を提供しています。
いすゞ自動車株式会社様が販売している運行診断システム「み まもりくん」では、auの通信モジュール端末を搭載することで、 GPSによる位置情報検索機能が可能になるだけでなく、インター ネット上でリアルタイムに、燃費、有害物質の排出量、ギアやアク セルの情報を伝達することができます。
その他モバイルソリューション導入事例
トラックの運行管理システム「みまもりくん」 (いすゞ自動車株式会社様)
業 種: 運輸 導入目的: 配送管理
契約状況: au端末約 6,500台+CPA +IP-VPN+バーコード
導入効果: 運輸業務の配達完了データ更新が、従来 は帰店後であったが、完了の都度顧客軒 先で随時行えるようになった。
業 種: 衣料品業 導入目的: 販売管理システム
契約状況: au端末約1,000台+EZweblink(注1)
+IP-VPN+バーコード
導入効果: 携帯端末を用いて1,000店舗分の売上情 報管理が効率的に行えるようになった。
業 種: 交通
導入目的: バスの運行状況収集
契約状況: 車載型端末(累計稼動約200台)
+CPA+IP-VPN
導入効果: リアルタイムでバスの位置情報を収 集、バス利用者への情報提供を可能 にした。今後交通センサス(注2) 最適化支援への利活用を期待。
業 種: 医療
導入目的: 看護スタッフのDB検索
契約状況: au端末約120台+EZweblink+IP-VPN 導入効果全国30箇所の看護スタッフとセ ンター間で、従来音声通話を用いて患者 照会を行っていた業務が24時間閲覧可能 になったため、業務効率が大幅に改善さ れ、対応スピードがアップした。
(注1) EZweblink:リモートアクセスサービス、 (注2) 交通センサス:全国の道路及び道路交通の実態把握調査
CPA
(注2)
インター ネット
DION
IP-VPN
大型トラック
運行管理者様
Webアクセス P’s Boat
(注1)
分析レポート
参照 監視センター(KDDI iDC) データ蓄積 導入システム
AP Server Web Server データ送信
AP Server
DB Server
(注1)P’s Boat: テレメトリング端末、(注2)CPA: cdma Packet Access
INFOBAR全色
ここ数年、携帯電話のデザインは表示画面を大きくするためのシェルタイプが主流で、どれも似たよう な形になっていました。そこで、お客さまが常に持ち歩く携帯電話を「デザイン」という視点から見直 したのが「au design project」です。このプロジェクトでは、外部デザイナーとのコラボレーション により、さまざまな斬新なコンセプトモデルを発表し、発足から約2年半が経過した2003年10月に、 商用化第一弾のデザイン端末「INFOBAR」を発売しました。これはその名が示すように、棒状の端末 にカラフルなタイルがダイヤルキーとして配されており、その斬新性と使いやすさで、たちまち人気商品 となりました。事業者が主体となって、お客さま視点から携帯電話のデザインに本格的に取り組んだこ とで、業界では大きな話題を集め、INFOBARはauのブランド力向上に大きく貢献しました。今後も、
「au design project」では斬新なデザインの携帯電話を提案していく予定です。
au design project
デザインの視点から携帯電話を見直してみる。
KDDIのチャレンジです。
NISHIKIGOI (Carp) ICHIMATSU BUILDING ANNIN
BBC&ソリューション事業
サービス概要と特徴
BBC&ソリューション事業では、個人ならびに法人向けに各種 の固定通信サービスを提供しています。個人向けには、市内・ 市外・国際といった音声電話サービスのほか、DIONのブラン ド名でADSLを中心にインターネット接続サービスを提供して います。当期には、2003年4月から、ADSLの付加機能とし て、廉価なIP電話サービスの提供を、また2003年10月から、 インターネット、IP電話、多チャンネル放送を光ファイバー回 線にてまとめて提供する「KDDI光プラス」サービスをそれぞれ 開始しました。なかでも、「光プラス電話」(IP電話)は、固定 電話と同等の音質と機能を実現し、業界で初めてNTTの固定 電話番号をそのまま使え、料金が安価という特長を持っていま す。
一方、法人向けには、音声電話やインターネット接続サービ スに加え、データセンターやシステム構築に関する独自のソリ ューションサービスを提供しています。現在の主力商品として は、小規模企業のイントラネットなどの構築に便利なIP-VPN、 大企業の大規模ネットワーク構築用のEther-VPNなどを中心 に、さまざまなサービスを取り揃え、きめ細かな営業活動を展 開しています。
市場動向と戦略
固定電話市場は、KDDIにとっても非常に厳しい状況にありま す。携帯電話やメールへのシフトにより音声通話が減少し、ま たインターネット接続サービスにおいてもADSLの普及に伴い ダイヤルアップが減少するなど、固定電話トラフィックはます ます減少傾向にあります。これに加え、当期よりNTTへ支払 う接続料金(アクセスチャージ)が値上げされました。これは、 NTT回線を中継してサービスを提供している事業者にとって はコスト負担の増加となり、KDDIにとっての影響も少なくあ りません。これに加え、過去に遡って接続料金を精算するなど、 KDDIにとってこれまでになく厳しい状況になっています。
このような固定通信分野で新たな収益基盤を築くためには NTT回線に依存した従来型ビジネスから脱却していかねばな らず、KDDIでは音声中心の事業から、IP電話やデータ通信中
心のブロードバンド事業へのシフトを進めています。特に
「KDDI光プラス」は、ご家庭における本格的なブロードバン ド通信サービスとして、今後成長が見込まれており、対応エリ アの拡大や営業体制の強化など、積極的な販売施策を展開して います。一方、法人向けにもIP-VPNやEther-VPNなど、企業 向けのイントラネット構築のためのサービスなど、さまざまな ソリューションの提供により拡販につとめています。
KDDIの強み1:
光プラス(FTTH)の本格的な営業展開
「KDDI光プラス」では、光ファイバーを用いた超高速アクセ ス回線と、KDDI独自のCDN(Contents Delivery Network) とを組み合わせることで大容量インフラを実現し、これを通じ て高品質のIP電話サービス「光プラス電話」、超高速インター ネットサービス「光プラスネット」、ご家庭のテレビで視聴可 能な多チャンネル放送サービス「光プラスTV」の3つのサー ビスをパッケージで提供しています。このように3つのサービ スをまとめて提供しているのは現在KDDIだけであり、複数の 事業者と個別に契約すると月額1万円以上となるサービスを月 額7,000円程度という割安な料金で提供しており、お客さま からは高い評価をいただいています。このサービスは、開始し
たばかりではありますが、今後は営業活動を一層強化していき ます。なお、現状はマンションへの光ファイバー引きこみ工事 に時間がかかっているという問題がありますが、できるだけ早 い時期に改善できるよう体制を整えています。
KDDIの強み2:ADSL+IP電話の販売強化
中・大型マンション以外の個人宅向けには、引き続きADSLを 拡販していきます。DIONのADSLは2004年2月に100万契 約を突破し、多くのお客さまから高いご支持をいただいていま す。個人向けのブロードバンド事業においては、FTTHが本格 的に普及するまでは、ADSLをメインのサービスとして位置付 けており、IP電話とセットで拡販していきます。KDDIでは、他 社に先駆けて最大通信速度40Mbpsのサービスを開始する一 方、低速で料金を格安にした最大通信速度1Mbpsのサービス を提供するなど、幅広いお客さま層に使いやすいメニューを取 り揃えています。また、新規契約時に無料でパソコンの設定を おこなう「かけつけ設定サポート」では、女性のお客さまには女 性スタッフを派遣するなど、きめ細かなサポート体制を敷いて おり、大変ご好評をいただいています。
「KDDI光プラス」サービスの利点
通信会社の場合
¥1,837.5/月 (月額基本料金)
+ 通話料
ISPの場合
¥4,000/月
CATV/CSの場合
¥3,000/月
∼
¥4,000/月 (ブロードバンド)
(電話) (有料放送テレビ、映画、ゲーム教育 など)
光ファイバで大容量の送信
各メディア・サービスごとに契約
3つのサービスを一括で @ ¥7,297/ 月
ツーカー事業
サービス概要と特徴
KDDIのツーカー事業では、子会社であるツーカー3社が、関 東、東海、関西のそれぞれの地域でPDC方式の携帯電話サー ビスを提供しています。ツーカーはauとは異なり3Gのライセ ンスを持たず、2Gの携帯電話サービスを低廉な料金で提供し ています。ただし、EZwebによるメール、インターネット、 着信メロディや各種コンテンツのダウンロードなどの基本的な データサービスはau同様に備えており、音声通話とメールの 利用を中心とした「シンプル」な機能を求めるお客さまを中心 にご利用いただいています。このようなお客さま向けに、音が クリアに聞こえる骨伝導スピーカーを搭載した端末、シニア層 にも違和感がなく、持ちやすいデザインの端末、最先端の機能 を削ぎ落とし15mmという薄さを実現した端末など、特徴あ る端末を各種取り揃えています。このように、ターゲットニー ズを明確にし、それに合った端末をご提供することで、auの 携帯電話とは明確な棲み分けをおこなっています。
市場動向と戦略
3G携帯電話が本格的に普及期に入った国内市場においても、 すべてのお客さまが3Gの高機能端末を必要としているわけで はありません。KDDIでは、基本機能だけの携帯電話を求めら れるお客さまが全体のうちかなりの割合で存在すると推定して います。これらのお客さまは40代以上の方が多く、利用頻度 は少ないながら、比較的長い期間同じ機種を使っていただける ため、利用頻度が多くても、機種変更が多い若い世代のお客さ まと比較して、低コストで事業を展開することができます。ま た、設備面でも2Gに特化しているため、3Gのインフラ構築 のための新たな投資は必要ありません。これらの特徴を活かし、 ツーカーは一定の利益・キャッシュフローを確保し、健全な財 務体質を確保することで、KDDIグループに貢献しています。
ツーカーは、「シンプル」というキーワードのもと、基本機 能のみの使いやすい端末に絞り込み、操作マニュアルも誰にで も扱いやすい簡潔なものに切り替えました。料金面でも、2年 間契約を継続することを条件に基本料金を低く設定できるプラ ンを業界で初めて導入し、基本料金全額を通話料金として適用
することも可能にしました。このように、ツーカーは機能、操 作、料金プランのすべてにおいて、お客さまにわかりやすいサ ービスを提供することを心がけています。ご契約数は現在減少 傾向にありますが、サービスの「シンプル化」によってお客さ ま満足度を向上させることで解約率の低下に努めていきます。
骨伝導スピーカーの仕組み
コラム:骨伝導スピーカー
2004年1月、ツーカーは携帯電話としては世界ではじめて、 骨伝導スピーカーを搭載した端末「TS41」を発売しました。 骨伝導スピーカーは音声信号を振動としてあごの骨や頭蓋骨に 伝えるもので、利用者は端末を顔にあてることで、骨の振動を 通じて音声を聴覚器官(蝸牛)で認識することができます。一般 のスピーカーと異なり、耳以外から音を感じ取れることで、騒 音の中でも携帯電話の音声がクリアに聞こえるというユニーク な特徴を持っています。
使いやすく、余分な機能を
そぎ落とした携帯電話。
ツーカーは2Gに特化して
いきます。
中耳 内耳 聴覚神経 外耳
蝸牛 SonicSpeaker(振動部) 鼓膜 耳小骨
外耳道 耳介
ポケット事業
サービス概要と特徴
KDDIのポケット事業では、子会社のDDIポケットが、日本で開発 されたPHS方式によるモバイル通信サービスを日本全国で提供 しており、現在の主力サービスは、モバイルパソコンのインター ネット接続サービス「AirH”」となっています。これは、モバイルパ ソコンやPDAなどにカード型のデータ通信専用端末を装着する ことで、最大通信速度128Kbpsのインターネット接続環境を日 本全国でご利用いただけるものです。モバイルパソコンの様々 なインターフェースに対応する端末を揃えています。DDIポケッ トは、この「AirH”」のモバイルインターネットの接続料金を、業 界で初めて月額定額制の使い放題としました。現在の3G携帯電 話と比べて通信速度は劣るものの、ネットワークコストが圧倒的 に安いため、低廉な料金でサービスを提供することができます。 また、パソコンやPDAでの利用に特化することで、グループ内の 携帯電話サービスとは明確に棲み分けられています。
KDDIの無線技術は、
ビジネスから
オフィスの壁をとり去りました。
また、DDIポケットでは、MVNOの形態でPHS回線の卸売りを しています。卸売り先は現在6事業者あり、これらの事業者はそ れぞれが開発したシステムと連携した通信サービスをDDIポケ ットのインフラを通じて提供しています。
市場動向と戦略
DDIポケットでは、2004年3月期に全体のご契約数が減少し ましたが、「AirH”」を中心に法人契約は増加しています。これ は、法人のお客さまにとって、「AirH”」の定額制料金は予算を 組みやすく、音声端末での事業所向けコードレス電話システム
と連携させた、さまざまなソリューション展開が期待できるか らです。DDIポケットでは、法人利用を意識した、都心中心の 通信エリアの整備、スループットの向上、サポート体制の充実 など、きめ細かいサービスの提供に努めることで、今後拡販に 努めていきます。またPHSは電波が弱く、医療機器に悪影響 を与えない特性があり、病院内での通信が可能など、携帯電話 にない特定分野の需要を掘り起こしていきます。
データ通信のご契約数を今後も増やしていくためには、通信 速度を上げることは重要な戦略の一つとなります。現在、最大 128Kbpsの通信速度ですが、これを倍の256Kbpsのスピー ドにする技術もすでに確立しています。
ポケット事業の譲渡に関して 当社は、2004年6月21日開催の取締役 会において、当社の連結子会社であるDDI ポケット(株)のPHS事業全部をカーライ ル・グループ、京セラ(株)及び当社が出資す るコンソーシアムに譲渡することを決議し、 同日譲渡契約を締結いたしました。詳細に ついては、P.49をご覧ください。なお、 譲渡後においても当社は、ポケット事業を 継承する会社に対して、10%の出資関係を 維 持し 、サ ービ ス の 提 携 や 共 同 営 業 の 実施など、引き続き重要なビジネスパート ナーとしての関係を続けていきたいと考え ています。